魚影の群れ : 監督: 相米慎二 人気配信動画2014/03/10

 

魚影の群れ

魚影の群れ
監督: 相米慎二

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おすすめ度:  
(10 カスタマーレビュー)
ヒット商品:2014/03/10

商品の詳細

  • Amazon.co.jp ランキング: #552 / Movie
  • 発売日: 2013-05-31
  • オリジナル言語: 日本語
  • 実行時間: 140 分

カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー

13 人中、 13 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5作り手の気迫が伝わる傑作 
By 柴犬 
緒方拳、夏目雅子佐藤浩一という演技力ある俳優達がぶつかり合い、映画の本質を見せられるような素晴らしい作品です。

各々が演技を超え人物になりきっている様は見るものを圧倒させる力があり、心が騒ぐというか映像の中に自分が飲み込まれていくような気持ちになりました。とても満足できる逸品です。

17 人中、 16 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5“1シーン、1カット”、ここに極まれリ!!相米慎二の過激な傑作。 
By hide-bon 
 徹頭徹尾、“1シーン、1カット”にこだわった、相米慎二の、80年代を代表する“過激”な傑作。これが、例えば、B・デパルマなら、流麗なカメラワークで、凝りに凝った“画”造りに固執する処であろうが、相米は、愚直な迄に、極力、カメラを固定し、ひたすら、生身の俳優たちを凝視し続ける。役者たちも、相米の剛速球勝負に、見事に応えた。恐らく、入念なリハーサルは行っているのであろうが、巻頭の、10分にも及ぶ長廻しが度肝を抜かれる、夏目雅子と、佐藤浩市の海辺のシーンは、砂浜の足跡の痕跡から見て、どう考えても、1テイクで撮りあげたとしか思えないし、緒形拳が、劇中初めてマグロを釣り上げるシーンは、正に、緒形本人が、マグロと、真剣に格闘しているのが、ひしひしと伝わってくる。雨の中、緒形が宿泊している旅館を、ふと見上げるその一瞬と、fuckシーンでしか、顔のクローズ・アップがない十朱幸代も熱演だが、何といっても、夏目雅子の存在感が、群を抜く。生きていれば、途方もない映画女優になったであろう彼女の名演と、こちらも若くして死んでしまった相米慎二の、映画的で刺激的な演出を、再確認して欲しい。

9 人中、 9 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5日本映画史に残る傑作 
By 間 抜作 
 津軽海峡のマグロ漁は、当たれば儲けもでかいが、なかなか釣れないうえ、一歩間違えば、命が無くなる・・・。そんな厳しい世界だ。
マグロを釣ることしか能がない寡黙な漁師房次郎(緒方拳)は、娘トキ子(夏目雅子)から漁業には無縁の彼氏俊一(佐藤浩市)を突然紹介され、とまどいと腹立ちから俊一を無視する。 俊一はトキ子を想うあまり、マグロ漁師になると言い出すのだが・・・・。

 雄大なスケールで下北半島の厳しい自然、男と女、父と娘の生き様を描いた超大作である。
映画監督相米慎二の作品は、一風変わった演出手法や俳優に対する厳しい演技指導で知られているが、この作品はそのスケールのでかさ、出演者のレベルの高さなど、日本映画史に残る傑作と断言して良いくらいの作品だ。現代の社会情勢ではこのような超大作はもう製作できないのかな、と考えると大変つらいものがある。 
冒頭部で故・夏目雅子が、下り坂を自転車で全開走行する長ーいカットや房次郎が逃げた妻(十朱幸代)を出先で発見し、どしゃ降りの雨の中を延々追いかけるシーン、夜の漁港のシーンなど、この重厚な作品でも相米節は全開である。

 本来はマグロ漁のシーンは、撮影日程や安全面からリモコン式のロボットを使う予定が、数千万円の追加予算を投入することにより、撮影日程を延長し、地元漁師と漁に挑むこととなった緒方拳が、本物のマグロを釣り上げたため、これをそのまま使用するなど迫力に満ちたものと成っている。
撮影現場を陣中見舞いに来た原作者の作家吉村昭氏が、テレビで顔を知っているはずの緒方拳を見ても、潮焼けした精悍な雰囲気に変貌し、ベテラン漁師の役になりきっていたため、すれ違ってもてっきり地元の漁師だと思っていた等のエピソードも残されている。漁のシーンは併走するカメラ船から撮影しているが、カメラ船の引き波が写らないようにクレーン船をチャーターしてクレーンの先にカメラマンを乗せたゴンドラを取り付けて撮影することにより、大海原での孤独な戦いを際立たせるなど、凝りに凝っている。
 なお、本作品については、1983年公開作品であるが相米監督自身をはじめ、夭逝した夏目雅子、緒方拳、レオナルド熊(北海道の魚協幹部)、三遊亭圓楽(片足を失った漁師仲間)、下川辰平(漁協の組合長)、工藤栄一(屋台のおやじ:有名な映画監督でもある)、原作者の吉村昭に至るまで、ほとんどが故人となっており、寂寥感を感じさせられる。

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