世界にひとつのプレイブック (字幕版) 人気配信動画2014/02/13
世界にひとつのプレイブック (字幕版)
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(25 カスタマーレビュー)
カスタマーレビュー
最も参考になったカスタマーレビュー
32 人中、 27 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
おめでとう、ジェニファー!
By hide-bon
この映画、本国での大ヒットに比べ、どうも日本での興行成績は今ひとつの感がありましたし、公開時にジェニファー・ローレンスが見事アカデミー主演女優賞に輝いたにも拘わらず、あまり話題にも上がる事もなく、残念な思いをしておりました。よって、以前、別コンテンツに書き込んだレビューを再録し、ここに、今一度PRさせて頂きたいと思います(笑)。
評価が二分されていますが、個人的には大好きな作品ですね。
難病もの、自己の再生と復権、家族の絆、そして、ラヴ・ストーリー。
いかにもアメリカ人好みの手練れたテーマ、シリアスなドラマ仕立ての中に、コミカルでロマンチックな要素を織り込み、考えさせながらも、最後はしっかり感動させてくれる。
分かっていても、心打たれます。
難病、と言いましたが、正確に言うと、主人公ふたりが陥ってしまっているのは心の闇。
それぞれが愛する者を失った喪失感から精神が壊れ、傷つき、ぼろぼろになり、方や攻撃的、方や自暴自棄になってしまっている。
周りからは、明らかに厄介なトラブル・メーカーのふたりによるハートウォーミングな物語と言うのがユニークです。
今年のアカデミー賞の俳優部門に総てノミネートされていた事からも分かるように、役者たちがみな良いんです。
ブラッドリー・クーパーは、人生に絶望しながら、それを受け入れられず、自らのDVから、去って行った妻と頑なに復縁出来る事を盲信する男。
ハタ迷惑なまでなその思い込みは一途でアブなくもあるんですが、でも切実さは十分伝わるし、出来の良い兄貴にあからさまに侮蔑されても、笑顔で応え、愛してるよと抱擁する、そんな優しい人物でもあります。
いつも自分が愛してやまないフィラデルフィア・イーグルスのテレビ中継を主人公と観たいと願う父親ロバート・デ・ニーロ。
こちらもかなり直情的で一徹な変わり者なんですが、終盤で、彼が主人公に心情を吐露するシーンは泣かせます。
主人公と“病院仲間”のクリス・タッカーもお久しぶりですっかり貫録がつきましたが、短い登場シーンながら場面をさらい、主人公たちのダンス練習に飛び入り、軽快にタップを踏む辺り、嬉しくなりますね。
でも、今作で最も光り輝いているのは、やはりジェニファー・ローレンス!
激情的で正直な自我、強さと繊細さを持ち合わせながら、ラストでは、まるで80年代のジョン・ヒューズの青春恋愛映画のヒロインみたいな胸キュンものの愛おしさを観る者に抱かせます。
監督のデヴィッド・O・ラッセルの大ファンで、彼の映画に出たいと切望し、積極的にオーデションに参加し、この役を獲得したとの事ですが、その意気込みが伝わってくるような熱演でした。
余談ですが、今作で主演女優賞を受賞した彼女、テレビで授賞式を観ていて、彼女が獲る事を確信しました。
何故って?
それは、前年のアカデミー主演男優賞受賞者としてプレゼンターで登場したジャン・デュジャルダンが、ノミネートされた女優陣を讃えつつ、もし、自分が、女優だったら、こんな役をやりたいと言って、以下続けたのが、
「それは、情熱的で繊細で勇気があって、セクシーで、複雑で自由で強くて面白く、激しく優雅な演技であり、これが出来れば今より優れた役者になれる」(笑)。
これって、実は、今作でジェニファーが見事に演じ切った役柄と殆ど被るんですね、つまり、昨年のオスカー俳優が今より優れた俳優になれると挙げた項目をクリアしてしまった(笑)。
現在23歳の彼女、更なるブレイクと今後の飛躍に大期待です。
9 人中、 8 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
困難からの再起を素晴らしい脚本で描いている
By 山根晋爾
これほど優しさが嫌味でない映画は珍しい。
フィラデルフィアの何気ない町を舞台にした人間の再起とそれを取り囲む人間模様を描いた作品。
それぞれ人生の困難にぶつかり、精神的に問題を抱えた男女が主人公。
どんな薬を服用していたかで話が盛り上がる異様な2人なのだが、この2人の抱える精神的問題には根本的に大きな違いがある。
ジェニファーローレンス演じる若い未亡人は、急に夫を失ったショックから完全に己を見失い職場の人間全員と寝る、という荒技を繰り出したり感情の起伏を抑えきれない。
しかし、妻の不貞を発見し相手をフルボッコにしたことから、妻に接近禁止命令を出されたブラッドレークーパー演じる男にはもっと複雑な背景がある。
それは遺伝的疾患の影がチラついている事だ。
ロバートデニーロ演じる父親に、心の脆弱性を感じる場面が多く、問題の根が深い事が感じられる。
そんな背景にも関わらず、物語はそれぞれのパーソナリティを浮き彫りにさせながらも、深刻になりすぎずむしろうまく笑いを混ぜながら軽妙に進んで行く。
この脚本は絶品です。
2012年のアメリカにおけるアンケートでは、好きな女優No.1がジェニファーローレンス、好きな男優No.1がブラッドレークーパーという凄いキャスティング。
そこにデニーロが加わり、更にクリスタッカーが喋りまくらない抑えた芝居を魅せてくれている珠玉の一本。
それにしてもジェニファーローレンスの芝居は素人目に観てもメチャクチャ上手いです。
これだけ仏頂面が魅力的な女優も居ないでしょう。
ラストの盛り上げどころを、もうちょっと長く見せてくれても良かったのに、というのが不満点。
やや駆け足過ぎて勿体無い印象でした。
アンガーマネジメントが必要な身内を持ったら、こんな楽天的な事じゃ済まないという事もわかりますが、それを踏まえても十分心温まる作品。 優しさあふれる素敵な作品。
18 人中、 15 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
22歳と69歳の演技合戦
By tatukawa
ボクサーの兄弟の実話を下にした前作「ザ・ファイター」で
数々の賞を獲得したデビット・O・ラッセルの作品。
前作は兄弟を中心としたまともな人間がいない家族の話だが、
今回は病んでいる男女が共に再生するまでのラブストーリーです。
この作品で弱冠22歳ながら夫を事故で失ったために病んだ未亡人を演じ、
今年のアカデミー賞で主演女優賞に輝いた
ジェニファー・ローレンスのセリフ回しは秀逸で、
69歳ロバート・デ・ニーロに言葉で食って掛かるシーンは
この作品の見所の1つです。
そのロバート・デ・ニーロはこの作品では
「グットフェローズ」を彷彿とさせる演技にも注目です。
最近は作品に恵まれていないためなのかガッカリするような作品に
出演し、70年代から90年代は過去の栄光になりつつあったが、
この作品では鬱憤をすべてを払拭するような演技をしています。
前述にラブストーリーと書きました。しかし、
主演の男女がロッキーのようにどん底から
努力してはい上がる話でもありますので、
ラブストーリーだからといって敬遠すると勿体無い。
老若男女にお勧めできる作品です。
ちなみに原題は「Silver Linings Playbook」。
プレイブックはアメフトの作戦ノート。
シルバー・ライトニングは「銀の裏地」という意味で
雲の反対側、太陽に当たって輝いている面を意味します。
「どんな暗雲にも銀の裏地がある」という慣用句です。
世界にひとつのプレイブック (字幕版): ブラッドリー・クーパー, ジェニファー・ローレンス, ロバート・デニーロ, デビッド・O・ラッセル: Amazonインスタント・ビデオ http://t.co/1rKcl2FKzw 最新人気動画:2014/02/13
— 今すぐ観たい!動画配信情報局 (@New543210) 2014, 2月 13